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とある修士トビタテ生の日々の記録です.食品に関する研究をしています.9月から米→仏→蘭と留学します.

理系の学生は今すぐ200万円貰って海外に行くべきだと思う【トビタテ留学JAPAN】

今日は,自分が留学をする上で多大な支援を戴いている,

トビタテ!留学JAPAN 

について理系学生の視点から紹介する記事を書きたいと思います!

これは特に学部4年生や大学院生に向けて書いたつもりですが,それ以外の学生でも有用であるかと思います.

 

ちなみに,タイトルは盛って書きましたが事実には嘘偽りはありません.

多大な支援により実質ほぼ無料で,充実した留学生活を送れること間違いなしです!

 

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トビタテ留学JAPANについて!

民共同海外留学支援制度 トビタテ!留学JAPAN とは!

www.tobitate.mext.go.jp

文部科学省は、意欲と能力ある全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年10月より留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。政府だけでなく、社会総掛かりで取り組むことにより大きな効果が得られるものと考え、各分野で活躍されている方々や民間企業か らの御支援や御寄附などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュティ」を形成し、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成します。

 

引用した通り,トビタテ留学JAPANとは文部科学省が産業界と協働で進める留学促進キャンペーンのことです!

少なくとも2020年まで,国は年間1000人の大学生を海外に派遣することを確約しています!

 

日本で『奨学金』という名前を聞くと真っ先に『返済』の二文字が頭で踊りがちですが,安心してください.

この奨学金返済不要の給付型奨学金です!

肝心の金額はというと,先進国に留学する場合は

 

  • 留学準備金25万円
  • 月額16万円 
  • 学費最大30万円

なので,これを総額すると年間250万円弱となります.

こんな大金がまるっと貰えます.嘘のような本当の話です.

 

現在までに7期までの採用が終了し,高校生コースを含め4000人を超える学生が世界に飛び出して行きました.

 

『トビタテ』って,聞いたことあるけど意識高そう・・・

自分には関係ない話なんだろうな・・・

 

という話をよく耳にします.

 

結論を申し上げます。めちゃくちゃチョロいです。

 

チョロいというと聞こえが悪いですが,ハードルはそう高くありません.

トビタテの名前を聞いて,またはこれを読んで,

『自分には所詮関係ないんだろうな』

と思う方,そんなあなたにこそこの奨学金はあります,そして支援されるべきです.

※競争が激しいコースもあります.あくまで理系のコースについて話しています

 

トビタテは年間に二回募集があります.

偶数期の募集は毎年7月から10月,奇数期の募集は12月から3月の間に行われます.

ちなみに,偶数期の方が若干倍率が低いです.

これは,9月が交換留学の決定時期であることに起因しています.

偶数期だとギリギリ間に合わない,そう考える学生が少なくないからです.

ちなみに,決定前でも応募はできます.

留学先が変わっても変更は可能ですし,途中で辞退も可能なため,とりあえず応募することも一つの手です.

留学が始まる9月は偶数期,奇数期の支援時期を両方カバーしているためオススメです.

(採用されると,いつからいつまでの間で留学を開始するという決まりがあります)

 

ちなみに,応募に際して語学力のハードルは一切ありません.

『技術者は口じゃなく背中で語るんだ・・・』

という職人気質の学生でも問題ないのでご心配なく!

 

理系、複合・融合系人材コースの仕組み解説!

👇募集要項はこちら👇

tobitate.jasso.go.jp

 

理系学生の採用枠は,各期定員500人のうち,4割強の220名です!

 

枠は各コースの中で最も多いです!

それはなぜか.

僕の考えでは,官民協働というこの仕組みに起因しているように感じます.

 

後章で書きますが,日本の名だたる企業が支援企業として多額の援助をしています.

それは金銭に留まらず,人材までを支援してまさに『官民協働』で行われています.

 

そしてその中に,日本屈指のメーカーが多く名を連ねます.

“産業界を中心に社会で求められる人材”、“世界で、又は世界を視野に入れ て活躍できる人材”の育成という観点から支援するのにふさわしい学生を下記により募集します。

これは募集要項の引用です.

この奨学金は,一種の投資のような一面もあります.

ものつくりの根幹をなす理系人材もまた,留学を経た人材が強く産業界に求められています.

 

ちなみに8期から新たに,未来テクノロジー人材枠というコースが新設されました.

www.tobitate.mext.go.jp

採用人数500人のうち,1割の50人をこのコースに割くとのこと.

確かに今どの分野でも人工知能機械学習という単語を日常的に耳にするようになりました!

世界の最先端で学ぶいい機会なのではないでしょうか.

ちなみにこのコース,新設されたばかりで知名度もまだ低いため狙い目です. 

 

そして理系コースの1割にあたる20人は高専生のために設けられた枠でもあります.

大学生に相当する高専の学生は4,5年生と専攻科生だけなので,日本中の理系学生の比率を考えても高専生が如何に優遇されているか推し量れるかと思います!

高専生にもこれから,留学が当たり前になる未来が来ることを予見しているかのようです.

 

日本の名だたる大企業が支援!さあ産業に貢献だ 

2017年9月現在,支援企業は計210社あります.

多すぎて書ききれない!!

 

なので自分でリンクから参照してください笑

「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」 支援企業・団体一覧

見知った名前ばかりだと思います

 

後述しますが,このプログラムの審査では留学を経た自分が如何に産業界に貢献するかについて問われます.

その時,自分の持つ専門分野がどう活かされるか,語るのは容易なことなはず!

普段から学会やゼミで自分の研究の背景を理解しているはずですからね!(してるよね?笑)

一方でここで大事なのは『自分の研究』が売りなのではなく,『自分』を売り込むのだということです.

 

 この制度は決して就活に直結しているわけではありません.

ですがこのプログラムを通して留学した学生の4割ほどが,支援企業に入社しているそうです.

 

支援してもらってみて,やはりこれだけのお金と機会を提供してくださった支援企業,やはり何らかの形で恩返しがしたいと思うのは自然な気もします.

自分は食品業界志望なので,支援企業の中の食品企業はやはり色目で見てしまうようになりました!笑

 

日本の名だたる大企業からお金を頂いて留学するなんて,すごいことだと思いませんか?!

 

理系学生が応募・採用ともに最も容易であるその理由とは!

理系人材が最大の採用枠!そして低い競争率

先ほど記述した通り,理系が最も採用枠が大きいです.

そして,倍率はなんと2倍強です!!!

 

これが何を意味しているかというと,応募した理系学生の2人に1人は,留学に際し年間最大250万円を手にできるということです.(当たり前ですが)

 

はっきりいってどんな給付型奨学金でさえ,2人に1人が月16万円という支援を受けられる制度は他にありません.

 

仮に偶数期と奇数期の二回応募できるとしたら,そのチャンスはさらに跳ね上がります.

そして,自分の研究テーマと留学,そして将来について考える時間を十分に確保し,きちんと準備ができたらはっきり言って落ちることはほとんどないです.

2倍強といっても実情は書類審査で振り分けられるため,体感ではこの倍率はさらに低く感じられます.

 

この制度の存在を知って応募しない理由が僕には理解できないです.

 

応募のハードルが最も低い!研究=実践活動

今回,応募に関しての細かいことはあまり書いていませんが,応募に際していくつか条件があります.

その中の一つに,応募する学生は必ず活動に実践活動を含むこと という決まりがあります.

 

ここでいう実践活動とは,ボランティアやインターンをはじめとした活動のことを差し,座学のみや交換留学のみといった計画では支援を受けることができません.

そのため,交換留学や語学留学を含む学生は自らインターン先やボランティア活動の受け入れ先を探さなくてはなりません.これが結構大変そう・・・

 

しかし研究留学では,研究活動自体が実践活動として認められます.

そのため,研究留学を主とする理系の学生はこの実践活動に関しての悩みが最初から生じないことになります.

 

これが,理系の学生がトビタテに応募しやすい理由の一つです.

 

留学先の選定・交渉がカンタン!研究させてくださいとお願いしよう

そして,海外の研究室なりインターン先なり,研究室の教授にはほぼ間違いなくコネがあります.それも一箇所や二箇所ではなく,世界中に繋がりのある場合が多いです.

または自分の研究室でなくとも,隣の研究室でも学科長でも,海外との交流が盛んな教授に紹介してもらうことで受け入れ先の選定が非常に容易です.

 

実際に自分も留学計画を立てるのに際し,自分の研究室と隣の研究室の教授からそれぞれインターン先を紹介していただきました.

 

一度話を通してもらってCCでメールを送ってもらえばあとは簡単です!!

自己紹介して何がやりたいかをはっきりと述べ,研究させてくれと交渉しましょう!

 

研究室,分野によって様々だと思いますが,基本的にその研究室に人を受け入れる余裕がある場合,快く受け入れてもらえる場合が多い気がします!

基本的に向こうも来て研究するぶんには特にデメリットもないため,拍子抜けするほどあっさりと受け入れ先が見つかるかと思います!

 

もし奨学金が落ちたら留学できない!という場合でも

奨学金受かったら行きたいんだけどよろしく〜』

とでもメールしておきましょう.向こうも事情はわかってくれます.

ちなみに応募に際して実現の可能性を問われますが,メールの文章見せれば余裕です.

確約なり同意書の締結というのは採用されてからで十分です.

 

これがもう一つの,理系学生が留学しやすい理由だと思います.

 

僕が考える理系の学生がトビタテで留学するべき理由!

使い道自由!年間最大250万円の返済不要の支援金

もうこれについてはこれ以上言うことはないです.

お金はとっても大事です.

このお金は旅行だろうが貯金だろうが,ビットコインを買おうが何をしようと自由だと考えて差し支えないです.

実際にはプラマイゼロとなる場合が多いみたいですが・・・

留学にはお金がかかります・・・

 

豊富な研修制度!自分について徹底的に考え直す貴重な時間

毎日研究室に通っている理系の学生って,当たり前に卒業したらOBが多く行く会社,業界に進みませんか?

そこに何か疑問を抱くことって無くないですか?

就職した後のことを考えることってありますか?

 

『自分は本当は将来何がしたいんだろう』

『就職してからどんなことがしたい』

『自分の夢はなんだろう』

 

そんなことを考える機会を与えてくれます.

自分の人生に一石を投じるチャンスです!!

 

そのために,事前研修・事後研修・壮行会などなど採用されるとお金以外にたくさんの支援を受けることができます!

これは,ただの奨学金で終わらないトビタテの魅力でもあります.

 

充実したコミュニティ!閉鎖的な毎日とおさらば

毎日研究室を往復した生活をして,コミュニティがその世界だけになりませんか?

僕は少なくともなりかけました.

 

トビタテに採用されると,日本中の大学の,世界中に留学した友人を作ることができます.

その多様性は他のコミュニティに見ることができないほどです.

そこで話す将来のこと,専門のこと,留学のこと,どれもが魅力的なことばかりです.

 

いい意味で変な人ばっかり,だけど居心地がいい.そんな素敵なコミュニティがトビタテにはあります!

 

最後に

今回,書類審査や2次審査のことについては全く触れていませんが,興味がある方はググればいくらでも出て来ます!

僕でよければコメント欄にでも書いていただければ可能な範囲でお答えします.

 

留学が始まって3週間,色々と思うことは多いです.

『所詮研究するだけなら日本でも同じでしょ』

 

そう言う方もいるかもしれません.

僕はそうは思わないです.というか,アメリカに来てから思えなくなりました.

 

その理由は何点かありますが例えば,アメリカでは博士の学生が日本よりも多いです.そして彼らは大学から給料を得て,研究を仕事としています.

日本でも学振という制度で一部の博士の学生は給料に準ずる金銭を得ているかと思いますが,貸与型の奨学金を利用している方も少なくないはずです.

こちらでは優秀ではない学生は博士には進めないそうです.研究室には余分なポストはないんだそうです.そんなの当たり前だろと思われるかもしれませんが・・・

 

論文を出すスピードも,研究資金も,そしてモチベーションも,日本とは圧倒的に違う・・・

そう肌で感じる機会が非常に多いです.

あと,中国人は本当に優秀です.中国語を勉強しておけばよかったと本気で思います.

そんな環境で研究できるというのも,研究留学の魅力なのではないでしょうか.

 

気づいたらすごく長くなってしまいました!

 

まとめると,

理系の学生は200万円貰って海外に行こうぜ!

ってことです.

日本食たべたい.